平成の時代に生を受けた私も、学生時代から社会人へと、
人生のステージが変わるごとに、必ず大きな社会的な変化が起きてきました。
中でも、私が衝撃を受けたのが、大学時代に関わることが増えた、地域の現実です。
幼いころテレビで見たことがあるような、有名な観光名所が、
まるで当時の映像が幻であったかのように寂れている様子がありました。
他にも、地域の農家では、60代が若い世代と呼ばれているのも目の当たりにしました。さらに言えば、埼玉の片田舎に住んでいた自分の身近にあった、
近所の田んぼが、気づけば、全て住宅地に変わっていたり。
このような、時代の変化の渦中に居て、心から感じたことが、
”強力な社会の変化により、私たちが見るフィルターが気づかないうちに変わり、
本来失われてはいけないモノ・͡コト自体の価値に、私たちは重きを置けていない”
ということです。
その流れは、今なおどんどん加速しているように、感じています。
私たちが先人から受け継いだ、
伝統や文化、私たちが日本人であるという根っこ。
これに私たちが気づくには、
ふと足を止めてちょっと「意識」できる機会を作ること。
そして、「今」を生きる私たちが「気づきやすい形」で「提供する」こと。
茶器を通じて、私たちの中に眠っている「大切なもの」を掘り起こす。
そんなチャレンジしていきます。